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しかも額面37万円でも、手取りは28万円にしかならない。
この「手取り28万円」は低すぎます。ユニクロが公表した2026年新卒の月額37万円について、公式の保険料率と源泉徴収ルールで計算すると、住民税がない初年度の手取りはおおむね30.6万円です。
Full reasoning
ファーストリテイリングの公式発表では、問題になっている ユニクロ等の日本の新卒社員の初任給は2026年3月入社から月額37万円 です。
この新卒給与について、2026年の公的な料率・税額表で計算すると、手取りが一律28万円になるわけではありません。
- 協会けんぽ東京支部の2026年度保険料額表では、報酬月額 370,000円以上395,000円未満 の等級の本人負担は、健康保険 18,715円、厚生年金 34,770円 です。
- 厚生労働省の2026年度雇用保険料率では、一般の事業の労働者負担は 5/1000 なので、37万円の給与なら 1,850円 です。
- したがって、社会保険の本人負担は合計 55,335円 です。
- 国税庁の2026年分源泉徴収ルールに当てはめると、社会保険控除後の給与は 314,665円。この帯では給与所得控除は A×20%+36,667円、基礎控除は 48,334円、税額は B×10.210%-8,296円 なので、扶養なしなら源泉所得税は約 8,730円 です(10円未満四捨五入)。
- よって、370,000 - 55,335 - 8,730 = 305,935円 で、住民税を引く前の手取りは 約30.6万円 になります。
さらに、住民税は自治体の公式説明どおり 前年の所得に対して翌年度課税 です。今回の37万円は 2026年3月入社の新卒初任給 の話なので、2025年に十分な課税所得がなかった新卒なら、初年度の住民税は通常発生しません。つまり、この文脈で 「37万円でも手取りは28万円」 と断定するのは不正確です。
もちろん、2年目以降は前年所得に応じて住民税が乗るため手取りは下がりますし、健康保険料は都道府県で少し変わります。ですが、それでもこの投稿のように 37万円→28万円 を固定的な事実のように示すのは、実際の新卒初任給の手取り水準を過小に見せています。
5 sources
- ファーストリテイリンググループ 報酬をさらに強化 - 日本の新卒社員の初任給を引き上げ グローバル水準の採用・育成を加速
2026年3月に日本の新卒社員の初任給を改定します。… グローバルリーダー候補 初任給(月額):37万円 … 適用開始:2026年3月入社より。
- 令和8年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京支部)
370,000~395,000 の等級で、本人負担額は健康保険 18,715円、厚生年金 34,770円。
- 事業主・被保険者の皆さまへ 令和8(2026)年度 雇用保険料率のご案内
一般の事業の雇用保険料率は13.5/1000、うち労働者負担は5/1000。
- 月額表の甲欄を適用する給与等に対する税額の電算機計算の特例について(令和8年分)
その月の社会保険料等控除後の給与等の金額(A)が300,000円以上549,999円以下なら給与所得控除は(A)×20%+36,667円。課税給与所得金額(B)が162,501円以上275,000円以下なら税額は(B)×10.210%-8,296円。税額に10円未満の端数があるときは四捨五入。
- 住民税の計算方法|板橋区公式ホームページ
住民税は前年の1月1日から12月31日までの所得に対して、翌年度に課税されます。